大槻和弘 ブログ

2006

双葉小学校6年生卒業壮行もちつき大会

2006-03-04

双葉小学校に、4年前に設立された保護者の父親の親睦会『おやじの会』が企画・実施し、今年で3回目を数える。
今年は、6年生の殆ど全員と1〜5年生に保護者を加えて、合計200名を超える参加者となった。おやじの会のメンバーに加え、準備などにはPTAの役員や保護者の協力もあり、子供達も餅米とぎや豚汁の野菜きざみなど前日から働いた。

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双葉小学校では、地域との取り組みが盛んで、6月には、カルチャー』と称して、地域の人材や、保護者が先生となり子供達を分担して教える事業や校区の自治会が合同で実施する防災訓練(毎年700〜800名の参加者)にも学校をあげて参加をする等、先進的な取り組みをしている。
今回のもちつき大会にも私が会長をしている御園五丁目自治会のもちつき道具を提供し、又他の自治会からも用具の提供を受け実施できた。地域との擦り合わせにより益々「子供のために」を実践する機会が増えそうだ。当日は、雲一つ無い快晴の中、賑やかに・和やかに餅搗きや豚汁が振る舞われ、卒業前の6年生を祝う一日となった。
私は、朝から小学校の畑の畝づくりに汗をかいた。クラスごとにこれから子供達がじゃがいも植える為の準備として父兄や地域の者で実施した。もちつきは毎年自治会行事で2回は行っているので、手慣れたものである。
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麻溝台中学校卒業式

2006-03-10

昨今、校内に乱れが心配されていたが、校長や先生方の取り組みが少しづつ成果を見せている。式典は大きな問題もなく生徒の集中力が感じられる良い式となった。私の末娘も来春卒業を迎える。
 
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防災ボランティアセンター立ち上げ訓練

2006-03-12

3月11日〜12日
相模原市社会福祉協議会が、災害発生時に全国から駆け付ける支援ボランティアの受入と支援要請の受け付け及びボランティアの派遣をコーディネートするボランティアセンターを相模原市からの要請に基づいて開設する際のシュミレーション訓練を企画し、実施にあたって私が副代表を受け持っている相模原防災ボランティアネットワークが協力した。
 70名程の参加者での訓練となったが、参加者の意識が高く熱のこもったものとなった。私は、被災者からの要請と派遣ボランティアの希望を摺り合わせ、要請(ニード)毎に必要な人員をグループとして取りまとめ活動場所へ送り出すまでを担当する「マッチング」のリーダーとして参加した。発災時には、混乱の中、社会福祉協議会の職員数名では運営もままならないであろうし、毎日1000名を超えるボランティアの仕切には100名を超えるスタッフも必要となる。今だから仮想に基づいた訓練も可能で、一度であっても訓練を体験したのとしないのでは、大きな差となる。いざ災害となれば、自分や家族に特段の事情がない時は、地域の自主防災活動でも、ボランティアのスタッフでもどんなことでも、「人の為に何かする」意識を持ってほしいものです。


 
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児童クラブ運営委員長会議

2006-03-14

市内には、55箇所の児童クラブが設置されています。児童クラブとは、小学生児童の保護者が就労の為子供の面倒を見られない場合に対応する為の施設です。放課後児童の健全育成が目的となりますが、犯罪からの安全確保も目的の一つに上げられます。私は、双葉小学校児童クラブの運営委員長として昨年から関わっています。また、これまで児童館の運営委員長も6年程携わった中で、運営する側の指導員や関係者の思いとは裏腹に、利用者の保護者が子育について任せっきりとしか思えない事例に多く遭遇します。生活維持の為に働かなければならないのは想定されますが、より以上の収入の為にという理由が多いのも事実のようです。利用児童数が全小学校児童に占める割合も15.7%と高いものとなっており、また利用料の滞納者が150名にものぼる現実もあります。益々利用希望者が増える傾向が予想される中、真に必要な施策を模索することが続きます。
 
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浜田幸一写真展

2006-03-18

写団「けやき」写真展が3月14日〜19日町田市民ホールギャラリーを会場に開催されている。16日にお邪魔した。地域の仲間である浜田幸一氏がメンバーで会の一翼を担っておられ、メンバー各々の個性の出た作品群となっていた。今年のテーマは「水」来年は「橋」毎年テーマに沿った作品づくりを楽しまれているようだ。
さて、相模原の写真グループが何故町田市民ホールを会場に使うのだろうか?、相模原にも市民ギャラリーがJR相模原駅前にあるが、使用料金が高く使えないとのことで、市が積極的に提唱している「フォトシティーさがみはら」の方向性に合っているのか?有名写真家を柱に置くのはいいが、市民の土台があって始めて盛り上がりを見せるものではないだろうか。広く文化の醸成を期待する者としては一面がっかりした一日だった。
 
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双葉小学校卒業式

2006-03-23

3月23日(木)桜の開花ももう少し、蕾も膨らんだ今日は双葉小学校の平成17年度の卒業式。正式には卒業証書授与式という事で、卒業証書の授与が目的となる。毎年、双葉小学校の渡辺校長は、式の形態を改善し、生徒にとっても又参加の保護者にとっても記念になる式の在り方を模索している。
今年は、演壇に向かって中央に卒業生の席、左右に卒業生を挟んで保護者が卒業生と同じく出席簿順に座った。後方に在校生代表の5年生が着席した。
双葉小学校の今年度の卒業生は、2クラスで45名。市内でも小規模校に属する。卒業証書の授与は、我が子の記念すべき姿が保護者から感動的に見える様にクラス毎に卒業証書の授与の向きを校長自ら逆転してクラス毎にベストポジションを作っていた。構成を練習段階から喧々諤々、先生達も苦労したのだろう。
私は、自治会長を引受けてから毎年地元小中学校の入学式と卒業式に同席させてもらっている。まだ、末娘が義務教育の学齢の為ある意味これまでは、自分も保護者の一人であり、又自治会長として担当自治会の子供たち、学区内の子供たちの成長をリアルタイムで見てきた。会場には、保護者席以外に、後方に自由席が設けられ、平日にも拘らず、父親の姿も多く、祖父母と見られる年配も多くあり見知った顔も中にあった。
卒業式や入学式、参観日の参加以外に自分達でわが子の教育環境を観察し、改善できるよう積極的な活動を親として、又地域人として考え、学校とのかかわりを進めて欲しい。そんな事を思いながら他の来賓と共に退場した。

 
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かながわ地域防災ネットワーク事業報告会

2006-03-26

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  (1) 相模原市の防災概要

  (2) 相模原市立双葉小学校概要
    相模原市立双葉小学校は、相模原市の南東部に位置し、相模大野駅から西側に少し離れたところにあります。(徒歩20分程度)相模大野駅は、小田急線の分岐点であり、大災害時には多くの滞留者で混乱が予想されます。駅混乱防止対策として駅周辺の滞留者(帰宅困難者)の避難地域が設定されています。双葉小学校はその外側に位置しています。
    相模原市内を18の連合自治会に分けており、そのうちの3連合自治会の一部の8単位自治会が双葉小学校を避難所としています。大野南地区から2自治会、大野中地区から1自治会、相模台地区から5自治会の合計8自治会約2,200世帯の地域です。

    自主防災組織体制 (組織図)

    相模原市地域防災計画、相模原市自主防災組織活動基本計画により、相模原市を市民部の18出張所区に分け、各出張所に1つの連合自治会が付随しています。双葉小学校は3つの連合自治会が関係する避難所となっているが、所管は相模台地区出張所の所管となっています。
また、この出張所が市現地対策班の役割を果たし、災害時、出張所には市民部職員と連合自治会から会長(防災隊長)、副隊長、防災リーダーが参集し、連合地区内の7つの避難所及び28単位自治会を総括することになっています。ここで集めれられた情報は、災害対策本部に集約され、関係部局に振り分けるといった情報の流れになっています。連合自治会長は、地域内の災害情報の収集・伝達を行うことになります。
相模台地区の7小中学校のうち2つの小学校が救護所となっています。
 

  (3) 避難所運営協議会

    双葉小学校には、避難所運営を円滑に行うための避難所運営協議会が設置されています。避難所運営協議会には、第一に関係全自治会の参加が要件となるでしょう。災害発生時に混乱しないで具体的な対応を行う為には、平常時から運営についてのコンセンサスを得ておく必要があるからです。双葉小学校では8自治会ですべてです。また、関係団体、部局との関係も構築しておく必要があります。
    隣接、及び地域内避難所との連携も欠かせません。
    協議会本部の元に管理、情報、救護、給水、救援物資、炊き出しの7班で構成されています。班別の活動や、リーダー養成も行っています。

  (4) 地域防災これまでの取り組み

    双葉小学校では、これまで6回の総合自主防災訓連及び避難所運営運営訓練を実施しており、総合自主防災訓連には毎回750〜850人が参加し、13項目程度の訓練を実施しています。避難所運営訓練では、自主防災訓練とは性格を異にし、リーダー、サブリーダーの養成を力点に、専門性のある訓練を実施しています。運営上のあらゆる想定を検証する立場から、第5回目にはライフラインを遮断した状態での夜間訓練、宿泊体験を含めた24時間訓練も実施したり、前回は、中越地震災害現場の実情報告会を開催、総合防災訓練では学校の全面的協力により親子参加を取り入れたり、毎回反省会を開き、見直しをかけて試行錯誤しながら継続して実施してきました。
    また、中越地震を視察した結果から、情報通信の重要性を認識し、無線機等を整備したところです。
    このような取組みが、周辺地域を刺激し、相模原市では2箇所目となる学校単位の避難所運営協議会が双葉小学校避難所のメンバーである大沼自治会の努力で大沼小学校に立ち上がりました。
    地域連携という側面からは、避難所訓練、総合防災訓練をツールとして、消防署、消防団、災害ボランティア、地区病院協会、学校職員、PTAとの交流は既に行っており、相模台地区内全自治会の情報伝達訓練も4回実施したところです。

  (5) ワークショップの目的
 
   しかしながら、訓練規模が有効なのか、単位自主防災組織の実効性は高まったのだろうかという疑問もあることや災害弱者も今後緊急に対応すべき課題として認識しているため、文部科学省の大都市大災害軽減化プロジェクトの専門的な視点を入れ、次年度へつなげていくことができるよう、これまで実施していなかった災害直後から避難所運営までについて検証することとなりました。

  (6) ワークショップ実施概要

   12月18日、1月29日、2月19日の全3日間で実施しました。
    いずれも単位自治会を基本として、2単位自治会程度で1グループの4グループに分け、各グループへ災害ボランティア、消防団が入り全体で毎回40〜50名程度の規模で実施しました。
    初日は、防災まち歩き、マップ作業、グループ発表を行い、これまでたくさんの交流があったにも拘わらず、まだ知らない他の自治会の取組みがあったり、新しい発見がありました。同じ作業でも、見る場所や視点が違うだけで、各地域の対応の違い、実施状況、まだ知らなかったことがわかりとても参考になりました。
    マップ作業では、ハード的なものを中心に落とし込む作業となっていましたが、救命講習修了者をプロットしているグループがあったり、消防や看護師のOBの協力を求め調整を図っている地域があったり、貯水槽が2箇所あるがどうやったら水がでるのか分からなかったという発表があったりしました。最後に建築物の耐震性擬装の話題から災害リスクマネジメント研究所の方から普段から手入れの良い家はよい、手入れが悪い家は水回り、土台から悪くなっていくので、そういうところを注意して欲しいというコメントがありました。
 
    第2日目は、災害イメージのグループワークを実施しました。時系列で区切りさらに具体的な状況付与により、発災直後、近所の被害調査方法、救出現場での対応、けが人の搬送についてグループ討議、グループ発表を行い、これまで地域で実施してきた避難所が立ち上がるまでの間のイメージを養うことができました。
    また、死亡確認や遺体の搬送、安置場所等突っ込んだ検証もされました。

    最終日は、これまでの災害イメージトレーニングなどで養った力を活かして、自治会のほか、市災害対策本部、消防本部、地区連合自治会の現地対策班グループを加え、発災直後から4時間までの間でに必要となるであろう、情報収集、救出の協力要請、自治会による本部立上げ等について、状況付与票、連絡票、実際に携帯電話や無線機により通信してみるなどして、情報伝達の流れやよりリアルな災害時の消防本部とのやりとりを擬似体験することができました。


  (7) ワークショップ抽出課題

    最終回の、現地対策班の連合会長グループでは、双葉小学校の情報連絡だけでも全てを伝達、処理することができなかった。現在の組織体制のままでは、地域内の7つの避難所の情報を集約して、市へ伝えることは不可能であることが判明しました。
    グループ発表の結果から、要援護者(災害弱者)対策について既に名簿を作成し、災害時の担当者を決めている自治会もあったが、まだ、取組みが進んでいない地域もあり、今後の推進が必要となっていました。

  (8) ワークショップの成果

    災害イメージをより多く、よりリアルに持つことで、防災対策の幅が広がり、今までの総合防災訓練や避難所運営訓練だけでは気がつかなかった弱点を見出すことができました。
    地域内の連携はこれまでの訓練から十分できていると思っていたが、防災まち歩きのグループ発表の結果から、今後も引き続き地域内の連携強化をしていきたいと思います。

  (9) 今後の活動

各単位自治会の防災力はこれまでの訓練で着実に向上しているが、現地対策班の地区連合自治会の脆弱性が判明したため、行政も含めた現地対策班の組織体制の見直し、各単位自治会の防災対応能力を極端に損なわずに、各単位自治会から現地対策班へ振り分ける方法について検討していきたいと思います。
これから実施する避難所訓練は、地域が被災しているとイメージして、集合するときから訓練は始まっている。普段の生活路ではない道を通って集合するなど具体性のあるストーリーで実施していきたいと感じています。
グループ発表にあった地域内の連携強化、要援護者対策が進んでいない地域について、推進していきたいと思います。

これまでの地域内防災活動に想定していた以上の情報を得ることができ、今後の展開に大いに役立つものとなった。今後このワークショップ事業を各地に展開されることを県にお願いし報告とする。

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3月26日(日)午後2時から神奈川県立神奈川総合産業高等学校(相模原市文京1−11−1)で、かながわ地域防災ネットワーク事業の報告会が行われた。
かながわ地域防災ネットワーク事業は、神奈川県(安全防災局災害消防課)が平成17年度からの新規事業として、NPOとの協力で、DIG(災害想像力ゲーム)をツールに実施します。自主防災組織を中心に、災害ボランティア、企業防災組織、消防団等の様々な防災関係団体が横断的に連携することにより、各地域間の情報交換や関係団体相互の広域的な協力体制をつくり、各地域の防災力を高めることを目的としています。
私は、双葉小学校避難所運営協議会の会長として今回の事業報告を行なった。これまで使ったことがなかったパワーポイントで視覚での説明も加え以下のとおり報告した。
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「消防や救急・救助等のいわゆる公助には限界があります。まず、自ら自分の命を守り(自助)、そして互いに助け合うこと(共助)が必要です。地域の住民、消防団、商店街、事業所、ボランティアが集まって、まず地域のことを知り、どうしたら地域の人たちの命を救えるか、どうしたら地域にいる様々な団体と協力・連携して地域を守れるか。」
以上を目的に、今年度は県下4市町の概ね学校区規模で防災活動を行っている組織が受け皿になり、又関係地方自治体(市町)が協力をして昨年12月〜今年の3月の期間で実施された。実施団体は、以下のとおり。
 ・川崎市多摩区  南菅小学校避難所運営委員会
 ・小田原市    三の丸小学校広域避難所運営委員会
 ・愛川町     中津第2小学校避難所運営委員会
 ・相模原市    双葉小学校避難所運営協議会
4団体の活動と今回の事業参加の課題、成果についての報告が行われた。
資料スライド
 
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自治会長退任記念一泊旅行

2006-03-29

私は、8年前から御園五丁目自治会長を受け持っている。42才の時からである。けっして古い歴史のある地域ではないが、先駆者がいて今があるという当たり前のことを大切にし、又、活動を今に合うスタイルに修正しながら担当してきた。地縁団体である自治会は、市民生活のバックボーンとして性格を持っていながら最近は加入率の低下が著しい傾向にある。核家族化の弊害が取り沙汰されて久しいが、個人主義を掲げて協調性のない輩が増えていることを私は攻めることはできない。
本質的に今の現実を容認して来た中に自分もいるからである。しかし、加入率の低下には対抗措置がある。
自治会組織が地域活動をしているというからには、会員に見える、会員に必要な活動を役員だけでなく、みんなで行なうことが大切だ。役員の独りよがりでは会員は活動から離れて行く。離れた会員を協調性にない個人主義者だと決めつけることはできない。役員執行部に何の為に活動しているかを今、見失っていないか?活動が妥当か?様々な検証の上で実活動へ繋げていく努力が足りなかったのではないか。大いに反省すべき点が必ず見つかるはずだ。「役員はボランティアだから大したことはできない」を言い訳に使っていないだろうか?仕事を持つ現役世代とリタイヤ組が各々の立場を理解して「今、何の為に活動するのか」を共有し協調できれば加入率低下を心配する事態にはならない。
お陰様で私は上記を実践させてもらえる地域の歴史と環境があり感謝している。4月23日の定期総会での退任を決め、後任の準備もできたことで、役員が一泊旅行を企画してくれた。3月27・28日の箱根一泊旅行は、これまでの活動が凝縮された楽しいものとなった。これまでお世話頂いた役員・会員に感謝したい。
今後は一会員として、又、一市民として自分の納得できる活動を続けていきたい。

 
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第33回相模原市民桜まつり

2006-04-02

4月1・2日実施された市民桜まつりに参加した。ここ数年天候に恵まれなかったり、桜の開花と時期が合わなかったりともう一つパンチに欠けた桜まつりだったが、昨日1日(土)は快晴無風の中、桜も満開と絶好のお祭り日和となった。
私は、相模原防災ボランティアネットワークの啓発活動に参加した。朝9時の集合からブースの設営。1時間程で準備が終了。今回は、綿菓子・コーヒー・フランクフルトソーセージの販売とアートバルーンのプレゼント付き募金活動と啓発資料の配布。ブースは、市民会館裏の駐車場で、広くないスペースに昼からは歩くのが大変なくらいに人の波となった。
周囲ではコロッケやフライドチキンの良い香がしている。何と隣は、お肉屋さんの組合のブースで手際も鮮やかにプロの粋が感じられた。しかし、話を伺ってみるとブースの活動に参加しているのは半分はOBで、組合加入者も半減しているとのことだった。「まだ、肉屋はましだよ。鮮魚はもっと大変だし、乾物は壊滅だね。」桜をバックに花見に浮かれている群集の影を垣間見た。
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双葉小学校・麻溝台中学校入学式

2006-04-05

 櫻の花が満開の入学式には最近中々出会うことがなかった。生憎の冷たい雨が花を少し散らし始めてしまった。午前中は、双葉小学校の入学式に出席し、午後は麻溝台中学校の入学式へ出席した。新小学生は、77名で残念ながら2クラス編成であった。御園五丁目自治会地区からは14名が入学した。
 これまで地域との連携を大切に学校運営を続けていただいた渡邊校長先生が移動となり新たに合併で相模原市に編入した津久井町の青野原小学校から内田校長が着任された。当地区にはほとんど馴染みがないということで、先生自身も地域環境の把握からスタートされるのだろう。これまでの双葉小学校と地域との密接な関係を踏襲し一層の連携を期待する。学校区単位での防災・防犯等の活動が一番顔の見える距離で又、効果的な規模であると考える私にとって、PTAの鈴木会長からも地域との連携で子どもたちの安全確保を推進したい旨の挨拶もあり、学校との具体的な相談を始めてみたい。
 麻溝台中学校では、3月に45名が双葉小学校を卒業し、その大半が麻溝台中学校へ入学することになって見知った児童も多く学区3校の小学校から入学の生徒は、今回104名となった。新小学一年生の入学式を済ませたすぐ後の為、先日まで小学生だった新中学生は大人びて立派に見えた。柴田校長の挨拶にもあったが、一番成長する中学生の時期を様々に学び取って欲しい。将来の地域の担い手となる人材である彼等の成長を見守り、又、導いて行かなければならない責任を感じる。
 今、中学校は部活動を支える人材の確保という面の脆弱さが表面化し、希望する部活動がなくなったり、指導する人材が確保できないことから将来的な部活動の衰退の危機となっている。生徒の数の減少が教師の配置人数を減らし、本来的な授業以外へ手がまわらない現実の中、一部の熱意ある教師に恵まれた部活は、体裁が整い中身も充実するがそれとても担当する教師の移動で先が保証されたものではない。部活動の指導は、教師に強制されるものではないが、一番成長し、又、多感時期となる中学生に必要な部活動のあるべき姿を各々の立場から真剣に考える時期がとっくに来ている。地域のボランティアに期待するのも良いが、行政の施策として何か欲しいところである。

 
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カナダからキャッシーがやってきた(ホームステイ受入れ)

2006-04-21

4月17日(月)〜20日(木)

相模原市は、中国・無錫市、カナダのスカボロー市と、又3月の合併によりこれまで津久井町が友好都市の関係を結んできたカナダ・トレイル市も友好都市として加わり3市が友好都市となりました。
スカボロー市は、1998年1月に近隣の5つの市と合併し、「トロント市」になりましたが友好都市関係を継続することになり、教育・文化・スポーツ・経済など、様々な分野での交流を進めてきました。トロント市は、北米と接する五大湖に面した人口250万人のカナダ最大の都市で、カナダの文化・経済の中心地でもあります。
こんな背景から人的交流の一環として中学生の相互訪問が実施されています。相模原市の所管は市教育委員会指導課。
4月8日〜21日の2週間のジャパンフレンドシップツアーには、モーリッシュ パブリック スクールの生徒13名と引率の校長先生等5名の計18名が参加。来日後、京都・彦根・広島・姫路・東京(新宿・浅草)を観光研修した後、17日に相模原入りとなりました。
私の家では、カナダの生徒受入事業に末娘が積極的で、昨年から勉強し始めた英会話を試す機会と意気込んでいたこともあり受入に応募しました。3月末に受け入れについての説明会があり、末娘と夫婦で参加しました。ホストファミリーの心構えや注意点等の説明があり、文化の違いはあっても基本的に普段通りの生活での対応と確認しました。又、受入生徒が12歳のCatherine Amburgeyであることがわかりました。カナダは移民の受入が盛んでカナダ人と言っても多国籍の背景があると言うことで、写真も無くプロフィールもわからない状態でした。
17日は午後5時半から市総合学習センターでウェルカムパーティーがあり末娘と妻が出席しました。始めて紹介されたキャサリンは、金髪の白人のお嬢さんでした。1時間程度のパーティーの後、生徒は各々のホストファミリーと共にホスト宅へ分かれて3日間のホームステイが始まりました。17日は、私が主宰する子ども太鼓クラブのお囃子練習に参加をしてもらい、帰宅ご夕食となりました。
キャサリンは、通称をキャッシーと言うそうで娘は責任感も感じてキャッシーにつきっきり。英語も何とか通じているようです。キャッシーは、肉は鳥肉だけ、魚はツナだけ、後は野菜と御飯、パンと言う偏食で、食事の内容に妻は困っていました。キャッシーの父親は大学の先生と言うことや家族の事等食事の会話も弾みました。
彼女が、箸を上手に使いこなしているのにはびっくり。

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翌日からは末娘と同じ様に、お弁当を持って通学をしましたが、普段は家の前からスクールバスで通学しているとの事で、徒歩での通学は1日だけで、翌日からは学校まで送って行くこととなりました。麻溝中学校では、歓迎の行事を準備し生徒との交流を重点に予定行事を計画していました。下校後は、2日目はショッピングに、3日目は、近所で琴の演奏と体験をさせることができました。最後の晩ということもあり、皆で夕食後にカードゲームで盛り上がりました。お土産を少し準備していたので就寝前には細々とパッキングを手伝いました。
20日は、朝市役所まで送り届けバスでの出発を見送りました。
文化の壁、言葉の壁はありますが、娘にとってそのどちらも乗り越える大切さを実感できた3日間だったと思います。自分が責任を持ってキャッシーを担当するという責任の重圧に良く健闘したと感心しました。彼女を見送った晩、末娘は頭の中が日本語と英語でぐちゃぐちゃになっていると満足げに話してくれました。今度は自分がカナダに行くと言い切っていましたが、先が思いやられます。
様々にたくさんの方に今回の件でお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。
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自治会法人御園五丁目自治会定期総会(4月23日)

2006-05-01

平成9年4月から8年間担当した自治会長も最後の日を迎えた。例年3月に実施されていた定期総会は、平成17年度の自治会館の取得完了までに規約等の改変を実施した関係上、今年から4月の開催となった。
41歳で自治会長を引受け、以後今日まで自分が直接間接に経験させてもらった、たくさんの事象が私の今を形成していることにまちがいはない。たくさんの方と、様々な活動を通して助言や指導をいただきながら自分を磨くことができた。人各々何処へ自分の身を置くかは自由だが、私は、自治会という地縁の任意団体の活動に身を置けたことに感謝している。地域住民にとっては、自分達が必要な組織として設けていながら、何故か敷居が高かったり、直接の関わりを渋る傾向が自治会という組織には何処でもあるようだ。役員や班長のなり手も少ないと聞く。結果として輪番制を取り事業の本質を考える暇もなく短期間で担当が変わって行く。前任者と同じことをただ引き継ぎ後継者に申し送る。この連鎖が自治会活動であるとはき違えた考えを持っているのではないかと考えてしまう。
活動には常に結果がある。その結果を考える時、当初の計画とどれだけズレがあったかを考えるのと同時に、活動本来の目的と合致していたかを十分に考えることが重要である。ただし、きちんきちんと成果判断を課すのは、自分だけにして、ご苦労いただいた関係各位とは同じ時間を共有できたことを成果とすべきではないだろうか。様々な考えや立場の中で関わりを持ってもらっている仲間なしでは活動も不可能となる。常に達成感を共有し互いを認めあえる関係づくりが地縁活動であろうと考える。
私の考えや活動を評価するのは自分ではないことも事実である。8年の活動の中で一人でも多くの方が私との時間の共有を喜び、達成感の共有を喜んで頂けたとすれば幸である。総会の中で、最後の活動報告をし、後任の近藤新会長へ引き継ぐことができた。心晴れ晴れと達成感を感じた瞬間だった。
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相模台地区自治会連合会定期総会 5月9日(火)

2006-05-24

相模台地区自治会連合会の定期総会が開催された。
今回は、28自治会の中で9自治会長が交代した。私も単位自治会長を退任交代したことで、連合会副会長を退任させていただいた。相模台地区自治会連合会には28自治会が加盟し、加入世帯の合計は約12,400世帯で、地区内世帯数約19,700に占める加入率は約63%で、市内平均を下回っている。私は4年間連合会の副会長を担当する中で、この「自治会加入率」についても広報紙で取り上げてきた。これまでの震災や大災害の教訓から、「日頃から顔の見える関係づくり」が大切だと繰り返されてきた。自治会は、同じ地域に住んでいるという地縁で結ばれた団体として、顔の見える関係づくりを目的に活動している組織のはずである。
自治会加入率の低下は、未加入世帯が地域との関係を自ら否定する行為である。要因は様々にあるが、環境改善(ごみ出し等の社会的ルールの徹底)や災害時の協力体制の確立などには大きなデメリットとなっている。しかし、高齢化で輪番の役回りができない等、肉体的、物理的な事情で自らが関係を切らざるを得ない現実も聞く。
地縁の団体として、杓子定規に物事を量らない思いやりの心で対応できれば解決がつくことはたくさんあるはずである。積極的な加入のアプローチを期待する。加入をすすめるだけの魅力を自治会が確認と確立をすることが前提となることは当然である。自治会連合会での活発な論議で自治会間の理解推進と親睦の伸展を期待する。
 
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突然の大雨と双葉児童クラブ運営委員会 5月24日(水)

2006-05-25

 予報では夕方から雨とはなっていたがこれほど凄まじいことになるとは思っていなかった。夕方大粒の雨が降り出したと思ったら一瞬にして時間雨量30mm近い豪雨となった。新聞によると相模原市と伊勢原市で4000世帯が停電し、信号機も止まる等被害が出た。電車にも影響した。
 仕事の都合で八王子へ向かっていたが、めじろ台付近では車のワイパーを高速にしなければ前が確認できない程だった。雲の流れによって雨足は強弱するものの相模原市内に戻ってからも午後6時過ぎから又豪雨に遭遇した。上溝から麻溝を通って、これまでも集中豪雨で冠水する麻溝台を抜けたが雨水対策が進捗したのか車での通行は何とか可能だった。双葉1丁目では、先頃大きな雨水調整池を埋め立ててしまっていたのでどうかと思い廻ってみたら、旧雨水調整池前での道路冠水が相当距離に及んでいた。深さは30cm程はあろうか。車でも車内水が入るのかと心配する程だった。
 北里通りの一部もこれまで床上浸水等の被害が出ているところである。その後の対策が取られたと聞くが今回の雨での状況を確認をしてみたい。
 相模大野の駅ビルを出たペデストリアンデッキは、大変な騒ぎだったようだ。一面の冠水で靴が水没する程の状況で、帰宅でバスに乗るためには、この一面の海を渉らなければバス停に降りられない。階上のデッキがこの状態では、排水機能の設計がどうなっているのか疑問を持つところだ。
 同日、午後7時より双葉児童クラブの運営委員会が、大雨にも拘らず参集いただいた10名の関係者で開催された。17年度の報告と役員改選、18年度計画の検討が主なものであった。私は、運営委員長を自治会長後任の近藤会長と交代いただき退任させていただいた。余裕教室型の児童クラブには現在37名の利用児童が登録されている。学校放課後から遅い迎えの児童で午後7時頃まで利用している。指導員の皆さんが遊びやおやつの面倒まで、こまめに気配りをしてくれているからだろう、クラブに集まる児童の顔は生き生きとしている。今後も指導員の皆さんの尽力をお願いしたい。
 
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災害時の透析 5月25日(木)

2006-05-26

 神奈川新聞に「災害時でも透析を」のタイトルで大和のNPO大和市腎友会が作製した「透析者のための防災マニュアル」と「防災手帳」についての記事が掲載された。数カ月前、この団体のボランティアの方からマニュアルの作製にあたってその内容についての意見を求められ、相模原市内にもこの団体に登録している透析者がいらっしゃると言うことで、相模原の災害時の対応の観点からと言うことで意見させていただいた事があった。
 透析者は、重い腎臓疾患から定期的な血液透析が必要となる。設備のある施設での人口透析か家庭でもできる腹膜透析のどちらかを選択されているが、双方とも本人や家族にとって相当の負担がある。程度にもよるそうだが、通常でも一日置きに7時間程度の人口透析を続けていると聞いた。県央地区には約2000人の透析者がいらっしゃるという。
 今回のマニュアルのゲラを拝見した時に驚いたのは、災害発生時に透析者が透析を受けられるシステムが確立保証されていないことである。普段利用登録している透析施設が災害時に通常通り機能している保証は何もない。他の施設を問い合わせる通信手段も確保できない時はどうなるのか。被災を免れたとしても時間の経過で透析者の生命は保証の限りでは無くなる。
 マニュアルでは、上記のような状況への対応として日頃から地域の自治会や隣近所に対して、自分の状況を自ら又家族から伝えて置き、災害時の救援を頼んで置く事が必要。被災避難した時には避難場所や避難所で自治会の役員等に自分の状況を知らせ搬送等の手配をしてもらう事と書いてあった。
 ここが大きな問題点である。「日頃から顔の見える関係づくりを進め災害時の弱者を救済する手段を考えましょう。」と言うことに誰も異論はないところだが、課題に対して具体的に行動を起こす事ができているでしょうか。自治会単位で災害時の対応機能を検証しているところがどれだけあるでしょうか。こと避難所については、その運営等について地域で考えているところが何ケ所あるでしょうか。「行政がちゃんとやってくれる」と平然としていられるでしょうか。
 災害発生時の混乱で一番痛い目にあうのは、元気な被災者ではなく声を上げられない弱者です。阪神淡路の震災や新潟中越地震の教訓からも、避難所に最初に来られるのは元気な被災者で、自分のことや自分の家族のことのみが関心時。次に体力的に機敏には動けない年配の方々、最後に弱者と言われる方々の順だそうです。避難所の快適空間はこの順番で早い者勝ちで埋まっていきます。冬季には、風が入る寒い場所やトイレに行き交う人が前を通る通路際や食事の配給が最後になる奥の方等に弱い方が置き去りにされるケースが多いと聞きます。様々なケースを想定し、自分達の地域ではどのような対応が適切かを考える機会を、透析者を始めとする災害弱者が災害時に頼りにしている自治会や防災組織は、広く関係者で協議する機会を持たなければならない時期ではないでしょうか。
 相模原市では、市内の市立小中学校を災害時に避難所として利用ができるよう準備をしています。各校には災害時に避難所を担当する市の職員が3〜4名配置されています。年一回の割で約300名の担当職員の研修会が実施されています。今年度は、6月27日に消防指令センターで実施されますが、私は講師として参加します。これまで6年間の双葉小学校避難所運営訓練から出てきた課題や今後他校避難所で訓練や協議を実施する場合のヒントなど約1時間話をさせていただきます。行政は、市民の生命財産を守る使命があり、市民は自分の、自分達の生命財産を自分達で守らなければならない。両者が両輪となって真に困っている弱者を安全安心に導く手段を共に構築する必要があります。
 
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「子供達の安全確保」学校区単位の防犯活動 6月11日(日)

2006-06-11

 小学校は、その周辺に住んでいる家庭の子供達が6年間通い、保護者も学校との関係の中で足を運ぶ機会が多い。入学式、卒業式、運動会や参観日などで子供達の成長を見る機会を大切にしている方々も多いと思う。今も地方の小規模校では、常に地域との連携で学校運営が図られ地域の中の拠点と言う立場を色濃く残しているところもあるようだが、概して都市化の進む地域では、対象となる学齢の子供達とその家族関係者のみが学校との関係を持ち、卒業した途端に関係が切れてしまうようだ。
 小学生は、現在徒歩通学をしているのが通例だろう。一年生でも歩いて行ける距離、範囲が学区として設定されているはずだ。通学距離は、ここ相模原の南部でも概ね小学校を中心に半径1キロメートル程度ではないだろうか。この学区の範囲で、子供達は6年間、様々な友だちとの関係づくりやスポーツ、文化活動を経験し、同時に保護者等も地域の中に様々な関係が作られる。一年毎にその経験値は蓄積され大きな地域情報のデータベースが作られている。しかし、残念な事にその膨大なデータベースを効率的に地域活動に使う事が難しい。理由は、情報を持つグループや活動団体が各々別々に機能しているからである。
 縦割りの関係の中で、「子供の安全対策」等の同じテーマについての活動を考え実践しているのに団体間の連携が取れずにバラバラなものとなっている。
 子供達を取り巻く現在の社会情勢から子を持つ親のみならず「子供達の安全」について「何とかしたい」と考え活動に具体的に協力したいと言う市民や自治会組織等の声も聞こえている。行政の地域の安全を管轄する担当課からは、自治会組織や防犯関係団体に対し協力依頼が出され、警察からは又別ルートで防犯活動への協力依頼が出され、教育機関からは学校や、保護者組織へ安全確保の要請が出されるなど様々に要請がある中で、地方都市ならば市に昇格する要件ともなる人口4万5千人、小学校4校を抱える公民管区(例、相模台出張所管内)として取組むには範囲が広すぎてなかなか具体的且つ綿密な活動へ進みにくい可能性もある。
 小学校区は、地域住民や、地域団体から認知された「顔の見える生活範囲」として防犯や防災等の実活動を推進する為の規模としては最適なものと考える。今こそ、小学校区を生かして住民や関係団体がこれまでも見知った顔を並べ具体的な連携に発展させて、地域の膨大なデータベースを利用し実活動に繋げ、子供達の安全確保に取組む時である。昨年来、地域の学校および保護者組織に以上のような考えを伝え理解を求めてきたが、いよいよ今月から関係者の情報交換からスタートする事となった。「学校区毎の地域防犯ネットワーク」を推進し、具体的な安全対策活動へ繋げて行きたい。
 私は、学生の頃に織物の勉強をしたが、織物の形状も「組織」と言う。
縦糸と横糸が組まれてはじめてばらばらな糸ががっちりとした布となり人の皮膚を守る。織物の組織も地域の組織も様々ある。剛柔を見極める目を持ち、既存の縦割りの構造に横糸を通して地域の課題に取組む活動ができる人材の育成も課題である。

関連記事:
1)「子供達の安全確保」学校区単位の防犯活動 その2   7月12日(水)
2)「子供達の安全確保」学校区単位の防犯活動 その3   11月11日

 
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避難所担当職員研修に講師で参加 6月27日(火)

2006-07-07

 災害時に開設される避難所は、相模原市の場合は市民部市民生活課が所管している。同課では市内82校の小中学校に災害時に配置される市職員(避難所担当職員)の避難所運営訓練を年1回実施している。
 避難所担当職員は、概ね1校に3〜4名が割当てられ震度5強の地震が発生すると担当する学校へ自動参集し、避難所の開設等の役割を担っている。平時には各々仕事を持つ299名が自分の住居地に近い学校を指定され受け持っている。
 昨年までは、市民生活課や防災課の職員が同じ市職員へ講議を行なう形で研修をしていた。今年度始めて地域で避難所運営訓練を実践している団体の講議を加えるという事で声をかけていただいた。私としても地元の避難所運営の訓練を通じて年に1〜2回顔を合わせる担当の職員の方とは数年来の顔なじみとなっているが、職員の方達が研修などを通じてどれ位の経験を積んで災害時に備えているのかをこの目で見る事ができる今回の研修会参加を興味深く、又、楽しみにしていた。
 当日は、午前と午後の2班に分かれて2部制で講議を行なった。メニューは講議が
 1.災害発生時の避難所担当職員の対応について 防災対策課 10分
 2.避難所の運営について           市民生活課 10分
 3.双葉小学校避難所の運営体系について    
              避難所運営協議会長 大槻和弘 70分
 4.避難所ごとの担当者打ち合わせ
休憩後 A、B、C班に分かれての実地研修
  ・ ろ水機の取扱い
  ・ 仮設トイレの見学
  ・ マンホールトイレの取扱い
 
 講議に先立ち市民部の矢嶋次長から災害時の避難所運営は担当職員皆さんの力に掛っていると激が飛んだ。
 講議1.では担当職員の参集基準が確認された。
 講議2.では避難所運営マニュアルの概要が紹介された。
 講議3.私は、双葉小学校避難所指定8自治会の防災活動過去7年間の取り組み、神奈川県でのモデルケース事業(地域防災ネットワーク)参加の報告、避難所運営組織と訓練の概要報告および一昨年実施した宿泊を含む避難所運営訓練の模様を20分にまとめたビデオを観てもらった。
 講議の中で私は、災害時の大混乱の中で冷静な判断をする為には、平時にどれだけ多くのシュミレーションを行ない避難所の運営をどのように実施するかを考え模擬体験しておく事。担当職員も被災者となる事は免れないとすれば、避難所に駆けつける事ができる担当職員は1人かもしれないという現実の中で、1人でたくさんの避難者を仕切って安全に公平に避難所を運営する事ができるのか。1人でやる自信がないなら平時に協力者を見つけ関係づくりをしておかないと現地で一番困るのは皆さんであり、給料ををもらっている行政マンとして逃げる事は出来ない以上、大変な状況を覚悟しておく必要がある。と少し脅かしてしまった。冗談ではなく、現在避難所運営訓練を実施しているのは市内で20校程、内容を幅広く実施しているところとなると殆ど無いのではないだろうか。避難所開設、運営はマニュアルも整備されているのでそれほど難しいものではないと思う。只、ひとり二人ではできないのは事実で運営ノウハウを蓄積したリーダーが育成されなければならない。双葉小学校の場合は地域の自主防災隊が集まって運営訓練を立ち上げてきたが、行政の声かけで立ち上がっても、地区連合自主防災隊の指示で立ち上げても、学校が中心となって立ち上げてもスタイルはどうあれ、関係者が一度顔を合わせ考える機会を持つ事が大切だ。その時混乱しない為には、誰かが動かなければならない。今だからできる事を少しづつでも積み上げて行こう。私はそうしてきた。

 
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「子供達の安全確保」学校区単位の防犯活動 その2   7月12日(水)

2006-07-12

 6月11日のブログで提言した「学校区単位の防犯活動」が双葉小学校では、具体化への準備が開始された。6月17日(土)に、双葉小学校ランチルームを会場に「学校を語ろう会」と称して、保護者・地域指導者・地域ボランティア・教職員が多数参加して「双葉の子ども達の成長を見守るために」をテーマに座談会が実施された。
 これまでは、組織が縦割りのために各々の組織での活動が見えない弊害を一度関係者の集合のもと、活動を紹介しあう事で各々の立場を認識し、連携の糸口を見い出すのがこの座談会の目的だった。子ども達の安全確保への学校での取り組み、PTAでの取り組み、各自治会での取り組み、子ども達の育成協力活動に携わっている人たちからの取り組みなどが具体的に報告、紹介された。
 学校では、登下校時の安全指導や集団登下校のシステムづくり、校内の巡回や校外地域の安全点検やパトロールの実施について、PTA(校外委員会)からは、毎月1回の集団登校時の安全指導や地域内安全パトロールについての報告があった。
 地域の自治会からは、各々の地域性と関心の度合いから、既に地域内パトロールを実施している自治会や、見まもりをしている自治会、これから検討するところと様々であった。また、地域ボランティアや児童館長からも活動内容の報告があった。この後、関係自治会長と学校、PTA等の少人数での調整会議を行ない、今後の活動について、少人数の準備会で今後の活動について企画提案をまとめ活動を具体化して行く事が確認された。
 7月5日(仮)双葉小安全見守り隊組織準備会の初会合を実施した。参加者は、学校長、教頭、教務主任の学校関係者に加え、PTA会長、御園南自治会長、御園五丁目自治会長と大槻の7名で、今後の予定と方向性について検討した。「双葉小児童の安全確保に係わる取り組みを強化するため、学校、保護者、地域住民が主体となったボランティア団体を設立し、子ども達の登下校時のパトロールを実施する」という目的のもとに関係団体の独立性と経験値を尊重した活動を目指すものとなった。また、地区の「安全安心まちづくり推進協議会」との関係付けなど縦割りを排除できる連携付けの検討もされた。既成の活動形態にとらわれる事なく、双葉小独自の運営を模索しながらも、他校、地域の既成の活動実態も参考にして充実した内容を検討する事となった。
名称とロゴマークは、私の提案で「ふたばっ子みまもり隊」(左のロゴマーク)で承認いただいた。次回に内容検討に入る事で散会した。

関連記事:「子供達の安全確保」学校区単位の防犯活動 その3
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夏まつりが始まった 7月17日(祝日)

2006-07-17

 地域親睦行事の柱ともなる夏まつりが各地域で始まった。相模台地区では、双葉自治会・南大野自治会の夏まつりを皮切りに9月まで多くの自治会が夏まつりを予定している。
 15日は、どんどこ太鼓のメンバーと双葉自治会の祭りで一年ぶりに太鼓を叩くことができた。太鼓に触れる機会をもってから9年になるだろうか。誘われるままに始め、叩けば音の出るシンプルな楽器である和太鼓だが、太鼓に思いをぶつけ自分なりの表現をしようとすると単純な楽器なだけに反って難しい。始めた当初は手に肉刺を作り、力任せに叩いてばちを折ったり、なかなか苦労をしたが今思えば余計な力を使い過ぎて無謀な行動をしていたのが、今となって良くわかる。
 盆踊りの太鼓を1曲叩くことは、周囲で祭りを喜んでいる子供達や太鼓や曲に合わせて踊る参加者、この日の為に準備を重ねて実施に漕ぎ着け、最後の片付けまで担っている役員関係者と一体となって、自分の責任を果たすことであり、簡単に手を抜くことなどできない。久しぶりに体中の細胞を活性化させ、身体をバランスさせて太鼓に打ち込む、ばちの気持ち良い反発を楽しませていただいた。全てに感謝の一夜となった。
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24時間テレビ(愛は地球を救う)  8月26日(土)

2006-08-26

 日本テレビグループでは今年も29回目を迎えた24時間テレビを企画実施している。放送は、本日午後6時〜明日午後8時54分でテーマや目的は下記のとおり発表されている。
 今年のテーマは「絆〜今、私たちにできること〜」。
 昨年の24時間テレビのテーマは「生きる」でした。 災害やテロ・・・逃れられないさまざまな逆境の中、がんばって生きる。 なんとかして生き抜くことの大切さを考えました。 今年はそこから一歩前に踏み出します。
人は何のために生きるのか? 人間はひとりでは生きて行けない。
生きるために絶対必要なこと、それは人とのつながり〜キズナ〜。
自分はさまざまな人とつながって生きている。
親子のキズナ、友とのキズナ、夫婦のキズナ、師弟のキズナ、そして国同士のキズナ・・・
生まれ持った必然的な絆から、ふとした出会いから生まれて深くなったかけがえのない絆など、その形はさまざま。
人生とはさまざまなキズナを紡いでいくことなのではないでしょうか?
そんなキズナで結ばれた人のために何ができるのか?何を一緒にできるのか?

 絆とはもともと牛や馬を逃れられないようにしばっておく、絆し(ほだし)という言葉が語源です。絆〜キズナ〜とはそれくらい強いつながりのこと。
逃れようにも逃げられない強固な関係というのがもともとの意味なのです。
逃れられない時間のキズナ・・・現在の我々の生活はこの時代だけで完結するものではありません。自然破壊はこれから生まれ来る子供たちへ確実に影響を与えます。リサイクルも先につなげていくための重要な絆。すべては循環します。
逃れられない空間のキズナ・・・日本で出された二酸化炭素もめぐりめぐって地球の裏側に住む人々や自然に影響を与えています。
関係ないじゃすまされないキズナで、すでに我々は結ばれているのです。

 今年の24時間にわたる生放送のなかで新たなキズナがたくさん生み出されます。
そして、ほどけそうにボロボロなったキズナがあらためて太く強く結ばれる。
その瞬間を目撃します。
それが、視聴者自身が持つさまざまなキズナを再確認するきっかけとなれば幸いです。

★24時間テレビの意義
 1978年(昭和53年)、テレビ誕生25周年を記念し、テレビの特性を最大限活用し、高齢者や障害者、さらには途上国の福祉の実情を視聴者に知らせるとともに、広く募金を集め、思いやりのあふれた世の中を作るために活用する、との企画意図で始まりました。この募金の趣旨に沿った福祉活動を実施するため、非営利の任意団体「24時間テレビ」チャリティー委員会が組織され、現在に至るまで国内外での活動を行っています。今「24時間テレビ」は、福祉・環境・災害の三本柱を援助の対象に掲げています。ともに同じ地球上に生きる人間として、さまざまな理由で苦しんでいる人々をこれからも支援していきます。またテレビメディアとしての機能を遺憾なく発揮し、私たちに何ができるかを訴え続けていきます。
★募金の目的
1)「福祉」
 様々な団体に対する福祉車両提供に関しては、それを必要とする人々がいる限り、今後も継続し、また身体障害者補助犬の普及支援も活動の一環として捉え、期待に応えていく考えです。
2)「環境」
 2004年より、環境支援の一環として「富士山をきれいにするプロジェクト」に取り組み、三回目となる今年も7月30日に実施予定。 読売テレビでは、2006年(第29回)から「びわ湖をきれいにしよう」プロジェクトを立ち上げます。 「ゴミを捨てない心」が日本中に広がることを目指し、今後も活動を続けていきます。

3)「災害援助」
 これまで国内外の様々な災害に対し、数多くの緊急援助を行って参りました。今後も国内はもとより、海外に対しても募金を有効活用できるよう、支援の方法を検討していく所存です。
★チャリティー委員会
 全国31社の民間放送が共同主催しています。チャリティーキャンペーン活動は、各民間放送局が各々のサービスエリア内で自主的に独立して実施しています。「24時間テレビ」の募金活動については、社会福祉事業法に基づき、毎年、厚生労働大臣に申請し、許可を受けています。なお、県市町村などの地方自治体によっては、別途募金活動は届出制や、許可が必要になりますので、ご確認下さい。
■ 昨年度の贈呈・援助配分
 1.福祉車両贈呈 687,659,313円(68.7%)
 (1)リフト付きバス 95台
 (2)スロープ付き軽自動車 67台
 (3)スロープ付き普通自動車 42台
 (4)入浴車 3台
 (5)入浴車(軽) 9台
 (6)電動車いす 27台
 (7)電動四輪車 4台
 合 計 247台
 2.災害緊急援助 170,000,000円(17.0%)
 (1)パキスタン大地震災害義援金 10,000,000円
 (2)宮崎県台風14号災害義援金 5,000,000円
 (3)特定災害援助・海外緊急援助・激甚災害援助 155,000,000円
 3.海外援助 37,000,000円(3.7%)
 (1)ネパールにおける眼科医療援助  29,000,000円
 (2)カンボジアにおける地域保健活動 8,000,000円
 4.身体障害者補助犬普及支援 6,000,000円(0.6%)
 (1)補助犬ビデオ制作 5,000,000円
 (2)介助犬ガイドブックの増刷 1,000,000円
 5.地球環境保護支援 100,000,000円(10.0%)
以上、日本テレビ等のHPより抜粋しました。
 24時間テレビの放送は、本日から明日の夜にされますが、各地では関係チャリティーイベントが自主的な活動としても実施されている。
8月9日(水)には、グリーンホール相模大野を会場に「第4回ふれあいチャリティーコンサート」(甦れ、青春歌謡ビッグステージ)が実施された。
私は、相模原災害ボランティアネットワークのメンバーとして会場入口の来場者案内のボランティア活動を担当した。
テーブルには、24時間テレビの募金箱が置かれ来場者の中には募金をして下さる方も少なくなかった。中には昨年のイベントで配られた紙製の募金箱に小銭を一杯にして持ってきて下さったり、ビニール袋に一杯の募金があったりと人の気持ちの温かさに触れ、安心することができた。
 午後1時半の開演前の時間をいただき、舞台の幕前で相模原災害ボランティアネットワークの紹介があり私も前副代表として挨拶させていただいた。災害時に支援を要請する市民へ必要な支援を提供できるボランティアを受入れ、必要とする場所へボランティアを派遣するボランティアセンターの運営に協力する団体として活動していること。又、たくさんの方が係わらないと目的が達成できないことから、市民の理解と協力をお願いしたい旨を訴えた。
今年のテーマは、絆となっている。私の活動にも様々な方が係わって下さっている。かなり以前から知り合い、時間を共有している方もあれば、知り合いになってから間がなく、つい最近知り合いになった方もいらっしゃる。時間の長短に関係なく活動を充実できているのは、お互いの心根の中に共通する部分を互いに見つけ尊重するところにあると思う。全てが共通するはずもないのは当然である。目的を共通認識し、心情を察しあいながら達成を目指す。そこに生まれるのが絆ではないだろうか。
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ふたばっ子の防災体験講座(双葉小学校避難所に泊まってみよう) 8月26日(土)-27(日)

2006-08-28

 災害時の弱者対策が注目されている。要援護者の事前把握や 災害時の支援方法をどのようにするかを行政では検討を始めている。要援護者といわれる方々には様々な状況や立場があり一括りにすることはできない。以前ブログでも紹介した透析者の例にもあるとおり、支援も求め、期待する側の動きも少しづつ始まっているようだ。
自主防災組織(自治会等)にも行政から地域内の災害時に弱者となりうる方々の把握を進め、災害時の支援体制を整備するように依頼が出ている。しかし残念なことには情報保護やプライバシーの点から中々進んでいないのが現状であろう。
 私が会長をつとめる双葉小学校避難所運営協議会では、これまで7年間にわたり、“災害時に混乱しないため”にはどのような準備が必要かという観点から毎年避難所運営訓練を実施し積み上げてきた。
 1.避難所を運営する関係者の顔の見える関係づくり
 2.運営協議の目的と課題の抽出
 3.運営方法の検討(行政作成の運営マニュアルの検証)
 4.運営技術の研修(行政作成の運営マニュアルの検証)
 5.課題の検討と運営マニュアルの作成
 6.行政へのフィードバック
以上のような点を基本に内容を替えながら運営訓練として纏めてきた。災害の状況を想定した発災型訓練により状況を明確にして、具体的な対応をどのようにするかを机上訓練と行動訓練により検証する方法をとってきた。
 一昨年10月には学校施設である避難所での宿泊体験訓練を実施した。一晩、関係者が同じ環境で同じ時間を共有することにより机上訓練や日帰り訓練で見えなかった課題も浮き彫りになってきた。特に阪神淡路や新潟中越地震の際の避難所でも問題になっていた睡眠を妨害する夜間の音の問題(いびきやトイレへ往復する足音、ラジオの漏音や話声等)は、細かい気遣いができる人ばかりではない環境の中では当然の事だろう。ライフラインを遮断ての訓練のため発電機のエンジン音も一晩中鳴り響いていた。宿泊体験には自主防災組織の関係者が60名程度参加した。  今年の宿泊体験訓練は、「ふたばっ子の防災体験講座」(双葉小学校避難所に
泊まってみよう)という企画を起こし8月26日から27日の2日間、双葉小学校児童と保護者対象の避難所宿泊体験が双葉小学校避難所運営協議会の主催により、児童・保護者15名、協議会関係者、学校関係者、行政職員等計43名の参加で実施された。双葉小学校避難所では、前記のとおり一昨年にも自主防災隊関係者による宿泊訓練を行っているが、今回は、児童・保護者のお母さんらを災害弱者と仮定し、災害弱者対策と女性や子どものプライバシー保護、夜間の保安体制の試行をも目的とした。このため弱者とプライバシー保護に配慮した居住区の設定や男女別の更衣室の確保、夜間の保安活動(2時間交代の夜警)など具体性に富んだものとなった。
 当日は、全員参加で避難所を運営することを軸に、管理班・情報班・炊き出し班を編成した。子ども達も炊き出し班の一員として食事の準備に参加した。家庭科室、給食用食器の使用等学校側の全面協力により施設をフルに使った訓練ができた。学校側からも事業の継続を期待する声が上がった。
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双葉小学校サマースクール 8月29日(火)

2006-08-29

 双葉小学校サマースクールの講師としてどんどこ太鼓のメンバーが参加した。双葉小学校では、教師だけでは手が届かない部分を、保護者や「地域の先生」を募集して児童へ様々な体験をさせる機会を作ってきた。今年も「地域の先生」が学校で活躍した。
 これまでは、6月に「カルチャー」と題して授業時間の中で集中的に講座を設けていたが、今年は夏休み期間中の実施へと変更された。授業時間確保のため仕方ないのだろうか。
 どんどこ太鼓の講座も6年目を迎えた。メンバーの講師役も板について適格な指導に参加の児童も集中した気合いを見せていた。「夏祭りに地域で一緒に太鼓を叩こう」の主旨で講座を設けているが、講座の時間だけで体験が終わってしまうのがもったいなく残念だ。課外活動などで継続したものができればとも思うが、メンバーも最大限時間を裂いて行っている活動なので難しいところもある。今後も様々な機会を見つけて体験できる場面を作りたい。
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相模原市総合防災訓練 相模台地区会場訓練 9月3日(日)

2006-09-04

 相模原市では毎年総合防災訓練を実施している。淵野辺公園横の国有地を中央会場に、各地区からバスで参加の自治会や関係機関各部署からの参加を得て実施されている。又持ち回りで、2地区が地域会場として地区内の学校を会場に地区総合防災訓練をあわせて実施している。
 相模台地区の地域会場訓練は、4月から出張所職員と消防を中心に準備が始まっていた。この訓練は、地域防災計画に基づいて市が主催する訓練として位置付けられている関係上、行政が計画および運営を担っている。相模台地区地域会場の訓練には当初予定していた人数より100名多い700名弱の参加者があった。訓練のが柱は、災害発生後の初期対応と避難所の設営ということで計画された。避難所の開設運営については双葉小学校避難所運営の経験からと地区防災専門員として私が担当した。避難所担当の市の職員や学校関係者が参加予定されていたが一部姿が見えなく残念だった。当事者の意識に疑問を持つところだ。  避難所の設営訓練は、運営マニュアルの検証という形で各自主防災隊から1〜2名の代表者と担当職員の約35名で実施した。避難所倉庫の確認、建物の安全確認、入所から運営の実際についての説明をしながら担当者からの意見を入れながら進めた。宿泊時に使うシート(三畳位)を実際に体育館の床に敷いて寝てもらったり、何枚のシートが敷けるかを確認してもらったりと一部体を使ったものも取り入れた。
標準的な小学校の体育館でシートが64枚敷ける。64枚に3名ずつ寝た時は192名が寝ることができるが、持ち込んだ荷物の置場やプライバシーの確保などの条件を加えると1シートには2名が適当との確認をしてもらった。
 担当職員とも立場からの率直な意見を聞くこともでき意義ある訓練となった。

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敬老のお祝い

2006-09-20

 9月18日(日)麻溝台地区の豊原自治会の老人会主催の敬老の会にお邪魔した。防災専門員の立場から高齢者の災害対策というテーマで話をさせていただいた。
 60名を超える元気な年配の方達が参加され活気のある敬老の祝いだった。家庭の中でできる地震対策として第一が寝室の家具の配置を指摘した。阪神淡路の震災や新潟中越地震でも家屋の倒壊や家具の下敷きによる圧死が死者の7〜8割に達していることから、できるだけ寝室には家具を置かない、置く場合には背の高いものは避ける、頭に倒れ込んでこないことに注意した配置を考えるなどのチェックポイントを話した上で、家具の転倒防止の工夫もお願いした。
 又、日頃から隣近所の顔の見える関係づくりすすめる為に「町内のうるさいばあさん、じいさんになる」ことをお願いした。近所の家族構成や状況に興味を持って互いに情報交換することで災害時の安否確認や救出に効果が上がる。
 自分でできる心構えの一つとして一日に数回心拍数を少しあげることをすすめた。高齢者は特に、急な地震災害や状況の変化に気が動転してドキドキして対応が困難となる。心拍数をあげる経験を積むことで対応が可能と聞いたことがある。心拍数の変化に対応できる体とするためには日頃から早足で歩いたり階段を利用することが効果的だそうだ。
 
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各地の防災訓練から

2006-10-30

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 10月15日(日)双葉小学校避難所指定8自治会の第7回合同自主防災訓練が開催された。私は、第1回からこの訓練の企画を担当している。今年は、760名の参加で13項目の訓練が実施された。毎年工夫をして、参加者が「参加して良かった」と思える内容を調整している。関係各機関の支援のもと盛大なものとなった。防災映画の上映に機材が間に合わなかったが、私と消防による講話で繋ぐ場面となってしまったが、参加者より映画より講話の方がためになったとの言葉で救われた。炊出しには、アルファ米800食の提供を受け、例年の炊き出し御飯より美味しいと声が上がった。
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10月29日(日)は、相模台ハイツ自治会の防災訓練に参加した。相模台ハイツは、これまでも熱心に防災訓練を継続してきている。集合住宅というと、隣近所の付き合いが希薄視されがちだが、自治会活動も熱心で協力的な環境を時間をかけて醸成してきた効果が出て熱の入った中にも和やかなものだった。非常ベルの音と共に4つの棟毎に避難が始まり約70名が集合した。訓練項目は、初期消火、救出救護と避難所に指定の相模台中学校迄の避難訓練および防災クイズだった。
初期消火訓練は、通常の消火器訓練に加え、段ボール箱を積み上げて3方向に壁を作り上からブルーシートを被せて、キッチンのスペースを再現した上で粉末消火器の粉の飛散を確認する実験も行なわれた。噴射後、一面に煙る粉末はかなりのものとなったが、消防担当者からは、粉は掃除できるが消防隊による消火で水をかける事態となると大変な被害となるので、初期段階の消火が大切と話があった。
今回は、居住する会員に消防団員がおり、中心となって企画運営を一生懸命実践されていた。
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弱者支援
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アルファ米
午後2時からは、同校会議室で双葉小学校避難所運営協議会を開催した。今年は、8月26日(土)に「ふたばっ子防災体験講座」として宿泊体験訓練を行なったが、この成果と併せて、今年の活動テーマである「双葉小学校避難所運営マニュアル」の内容検討を協議会で行なった。行政(避難所担当職員・市民生活課・防災課・防災対策課)、学校(双葉小学校長)、ボランティア(相模原災害ボランティアネットワーク)、地域(避難所指定8自治会)に他自治会や認知症家族会の代表者など幅広い関係者の参加をいただき会議ができた。
相模原市では、避難所運営マニュアルが作られ関係者に配布されている。マニュアルには、避難所運営の基本的な事項が網羅されているが、あくまでもスタンダードであることから、これまでも双葉小学校避難所運営協議会では内容の検証が必要であると考え会議を重ねてきた。矢口台小学校でも過去マニュアルを作成していることから、参考にさせていただいた。
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救護訓練
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仮設トイレ
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煙体験
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給水訓練
「双葉小学校避難所運営マニュアル」は、市のマニュアルをベースに双葉小避難所運営に関する希望を盛り込んでまとめることとした。課題となった点は、運営組織のあり方が中心で、運営本部と協議会・作業班の立て分け方と行政と地域自主防災活動の関わりの基本となる責任や義務・権利の点に集中した。
詳細の記述は控えるが、今年度は、ベースとなるマニュアルを整備することで、緊急時に備えることとして、随時内容の検証を行ない改修を施すこととなった。発行部数は500部、発行時期は年度内となる。
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救出訓練
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消防隊
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おおつき

 
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「子供達の安全確保」学校区単位の防犯活動 その3

2006-11-11

これまでのブログ記事に、その1関連記事1)、その2関連記事2)として報告した子ども達の安全確保の施策がいよいよ動きだす事となった。11月11日に、双葉小学校区の子ども達の安全を確保する「ふたばっ子みまもり隊」の活動確認会と総会が同校ランチルームで午後開催された。10月中旬より自治会組織を通してボランティアの募集を開始して当日までに75名の応募があり、当日は52名の出席があった。まだ未登録ながら参加意志を持つ方を含めると100名を超える規模となりそうだ。
総会では、議案として、 1.活動の目的 2.ボランティア組織 3.規約 4.事業計画及び活動内容 5.予算 が審議され提案通り承認された。
役員には、私、おおつき和弘が代表となり、副代表には学区内の自治会から振興自治会長と保護者おやじの会の会長が承認された。事務局と会計には学校の教頭と教務主任が当たる事となった。この組織の特徴である地区内の様々な防犯関係団体との連携を持ちながら、各団体内で学校区に居住する方やグループ、個人の参加をお願いし、また、自治会や高齢者団体からの支援も戴く形でボランティアの募集をしてきた。当初から多くの賛同が得られた事に感謝しつつ、継続に向けた取り組みを行いたい。

関連記事:
1)「子供達の安全確保」学校区単位の防犯活動 6月11日(日)
2)「子供達の安全確保」学校区単位の防犯活動 7月12日(水)

 
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第1回新磯地区防災訓練

2006-11-18

 11月18日(土)新磯地区自治会連合会主催で新磯地区連合自主防災訓練が新磯小学校を会場に実施された。地区全体で総合自主防災訓練を行うのは始めてのことで、吉山連合会長を中心に計画が進められた。315名の参加者は、消火、救護、弱者支援(車椅子体験)、炊き出し、避難所運営(運営、濾水機取扱い、仮設トイレ)の各訓練に、グループに分かれて参加した。 ボランティア参加は、相模原災害ネットワーク(6名)・相模原社会福祉協議会(7名)・相模原市消防団第6分団。相模原災害ネットワークは、身近な資材でできる災害対策から、ブルーシートと物干竿とロープで仮設のテントを展示し、参加者の関心を誘った。 私は、約30名のグループが参加した避難所運営訓練をサポートした。避難所備蓄倉庫、非常発電設備の確認の後、体育館で市社協担当者による避難所の立ち上げから運営、閉鎖までのストーリーの説明に続いて、私からお話をさせていただいた。新磯小学校避難所を担当する職員の紹介、避難所はホテルや旅館の様に被災者を受け入れる準備ができているものではなく、混乱の中から学校施設を利用して、被災者自身で寝る事、食べる事、出す事(トイレ関係)の確保をしていかなければならないこと。弱者を優先にする事。秩序を乱す者への対応など様々な要素についても話しをさせていただいた。避難所備蓄倉庫から運んだ敷シート(3帖程度の大きさで、多少の保温効果のあるシート)を体育館の床に敷いて、保温具合や、体育館の大きさに対するシートの敷ける枚数の状況などを確認いただいた。当日は朝の気温が低く体育館も寒かったので効果を実感できた。 また、連合会長も同席されていたので、避難所運営について学校毎に、運営の協議がなされる機会を設けて継続して準備がなされる様にお願いした。
 新磯地区は、土地に余裕のある地域環境ではあっても、勝坂の断層や相模川の堆積地盤など災害時の懸念材料も持っている地域である。今回の合同訓練を手始めにして、継続的な活動と、充実した内容の災害対策を希望し、今後も協力していきたい。
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新磯地区訓練集合
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新磯地区 煙体験
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避難所運営

 
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相模台自治会・青葉自治会合同自主防災訓練

2006-11-19

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 11月19日(日)相模台自治会・青葉自治会合同自主防災訓練が相模台ふれあい広場を会場に実施された。両自治会から約50名の参加者があった。相模原消防麻溝台分署、消防団9分団2部、防災協会と地区防災専門員(おおつき和弘)の計11名が支援した。
 雨の心配もある中で、10時から始まった訓練は、起震車体験・煙体験・消火・炊き出し訓練で、全員体験とした。炊き出しは、ビニール袋を使用した非常炊き出しで、手慣れた行動が目を引いた。訓練後には、炊き出し御飯と共に豚汁も振る舞われて、気温が低くなった時期にはありがたい趣向だった。

 
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地域防災活動のコンクール 「防災まちづくり大賞」にエントリーしました

2006-11-21

総務省では、地域防災活動の意識啓発、地域防災活動の底上げを行うことを目的に「防災まちづくり大賞」というコンクールを実施している。毎年全国規模で地域防災活動の先進的な取り組みを行っている事例を取り上げて表彰するもので、今年度は11回目となる。
双葉小学校避難所運営協議会では、昨年度に神奈川県・相模原市の要請もあり地域防災活動のモデルケースとして防災を行った事もあり、今年度の「防災まちづくり大賞」に、神奈川県・相模原より応募の推薦があった。応募には経過説明や各種画像等の資料を添付して9月末に総務省宛に提出が済んでいる。
選考結果は、来年1月になるようだが、以下に応募時の説明文を掲出する。

大 賞 調 査 票
地方公共団体名 相模原市
団体名 双葉小学校避難所運営協議会
代表者名 大槻 和弘

部門名 一般部門
事例名 「防災に消火訓練で大丈夫?」から始まった
      「日本一災害に強いまちづくり・ひとづくり」
   − 参加して良かったと言われる地域実践型防災訓練の立ち上げ方 −
事例の内容 <経緯>
 双葉小学校区は、相模原市の南部に位置し都市化が進んだ戸建ての多い住宅地域と調整区域を含む複合した地域である。また県の被害想定からも大きな被害がないこと、都市化による地域コミニュティの脆弱化から住民の防災意識がそれほど高くないことから自助、共助の意識を高めることが難しい地域でもある。
 そのような中で、阪神淡路大震災の教訓から、「自治会の災害時に果たす役割は何だろう?」「消火訓練だけで大丈夫?」こんな疑問から平成9年に双葉小学校避難所地域8自治会のうち御園地区4自治会の合同訓練が始まった。翌年、残りの4自治会も参加し、避難所を同校に指定する8自治会すべてが顔を揃えた地域立ち上げの合同自主防災訓練が実施された。一度に全部の自治会が集まれなかった1つの要因として、この地域は、3行政区に区分されている。つまり、連合自治会が違うため近隣であっても自治会長の連絡先も分からないといった付き合いの薄いところもあった。 
 防災訓練には毎年800名程度の参加者があるが、防災訓練は多くの人を動員して数を競う事が目的ではない。参加者が災害対策の経験値を増やし、災害時の対応のヒントを身につけてもらう事が目的である。そのためには参加者が楽しく自主的に参加でき「なるほど!参加して良かった」と言ってくれる訓練を企画する事が重要である。このような考え方から合同の訓練により単位自治会ではできなかったたくさんの訓練メニューを用意し、これまでの「見る訓練」から「地域実践型防災訓練」で実際に近い状況を想定したデモンストレーション性の高い行政展示を含めたイベント性も加え参加者が飽きない訓練としている。また、毎回の防災訓練後に反省会を開き(参加者の不満等)、この結果を基に参加者の多くが実効性のある訓練を経験するため課題の摘出と改善方法を検討し、企画・運営に反映させながら積み上げてきた。さらに、要援護者対策、避難所運営、ボランティアセンターの立ち上げ等の改題についても訓練に反映させ実効性のある防災訓練を重ねてきた。
 地域実践型の避難所運営訓練の実施方針としては、8自治会合同自主防災訓練の中に最初から組み込まれた訓練項目であり、その内容は災害発生時直後の消火や救助等に対応する自主防災訓練と、地域に発生が予想される被災避難者の生活の場となる避難所の運営訓練とは表裏一体となる2本の柱として位置付けて実施してきた。
 このような企画、方針と併せて実効性のある防災訓練とするために、自主防災活動の柱は地域の顔の見える関係づくりが重要テーマとなる事から、毎月1回の防災会議を開催し、メンバーのスキルアップと人間関係の構築を行っている。さらに防災対策には、住民1人1人がより具体的なイメージを持つことが大事であるため、神奈川県等の施策で展開している地域防災ネットワーク事業に8自治会の防災リーダーが中心になって参加し、大大特の専門的な視点を取り入れたDIG訓練を通して自分達のまちの災害情報の摘出や、災害発生時の具体的な行動計画のシュミレーション等専門性を加えた訓練を実施して住民の防災力向上を図っている。
 又、避難所運営では・避難者・行政・地域・ボランティア等複合的な人間関係が生まれることを想定して、顔の見える関係づくりが一層重要となることから、毎年2回、広く関係者の参加する運営協議会の開催やリーダー研修を実施している。
 このようなこれまでと違う地域実践型防災訓練を継続して実施したこと、及び双葉小学校区だけではなく、市内の防災関係組織や自治会組織への講師派遣や情報提供を行う事で市民防災活動の底上げを図ることへの協力を行ってきたことにより、防災意識の低かった近隣の住民にも影響を与え、他の小学校区においても避難所運営協議会が立ち上がるなどの波及効果が出始めている。
 また、このような活動により自らも活発化し、神奈川県地域防災ネットワーク事業参加により、県内の先進的な防災活動団体との横の連携ができ、今後の活動に大きな力となりそうである。そのような活動は朝日新聞や神奈川テレビにも紹介されている。
 さらに、安全安心なまちづくりとし防災対策から防犯対策(双葉小学校地域防犯ネッットワークふたばっ子みまもり隊=j、「苦しいときも楽しいときも地域で一緒に」、夏祭りの協力やまちづくりも「顔のみえる生活地域」として連携が進んでいる。

<内容・まとめ>
1.地域住民が立ち上げる自主防災訓練
災害発生時の行政への依存が難しい事を理解し、行政の用意している災害時の対応マニュアルの検証はもとより、地域性を加味した自主防災のあり方を住民自らが認識して災害発生に対しての備えと発生時の対応を具体的に体得する事を基本に自助、共助を高め住民の防災対応能力向上となる地域実践型防災訓練を企画している。
 また、避難所運営訓練では、その時、混乱しないために災害発生時直後の消火や救助等に対応する自主防災訓練と、地域に発生が予想される被災避難者の生活の場となる避難所の運営訓練の2本を柱としている。これは、避難所の開設運営が、少数の行政担当者だけではかなり厳しい状況となる事を理解し、自主防災組織や地域住民が運営システムを理解し、災害発生時の避難所の立ち上げや運営に積極的に関わり、行政と協働できるように準備を進めている。
2.顔の見える関係づくり(会議)
8自治会合同の防災会議は、学校、ボランティア、関係機関等が横断的に連携することで、地域の防災を担う顔が見える状況を大切にし、毎月1回開催している。防災会議の下位にある関係部会はマニュアルの見直し等必要の都度行っている。防災会議では、活発な意見交換や、具体的な改善が図られるように毎年2自治会が幹事自治会として会議や訓練の運営を担当している。
3.役員交代に係る防災意識継続の工夫
自治会組織や自主防災組織の役員は定期的に交代する例もあることから、任期中だけの取り組みに終わってしまい防災に対する取り組みが落ち込んでしまうことがある。この課題を少しでも解決するために、これまで関わっていなかった人には、活動の目的やこれまでの課題を理解してもらうために、また、経験してきた人には、改めてその目的を確認してもらう意味から、毎年訓練の概要を作成している。内容は地域の防災情報、訓練の目的、訓練計画、準備と役割、関係図からなり、詳しい資料を叩き台にする事で、テクニックによらない底辺からの会議が構成できた。
4.参加意識の高揚策
8自治会合同という大規模な訓練では、参加者が待ち時間が多い、どこへ行ったら良いか判らない、飽きてしまうというのが課題だった。また主催者側でも800名を上手くコントロールするための工夫が必要となった。試行錯誤の結果、訓練の参加順序をいくつかのコースに分け、訓練内容と場所が明確になるコース別の参加チケットを全員に配布する方法でグループ分けや引率が必要なく、スムーズに運営できるようになった。
5.学校や行政、ボランティア、関係機関を巻き込んだ横断的連携を図った企画防災活動には関係機関の協力が必要となるが、関係団体にも各々防災活動への目的や課題を持っていることから、単に協力を要請するのではなく、団体毎に持つテーマを訓練内容にも反映し、関係機関共々に訓練となる企画を立ち上げている。
6.人づくり(防災リーダー研修)
災害発生時にマニュアルは通用しない事も理解して、その場に応じた柔軟な対応が出来るリーダーを地域に作らなければならないとの立場から、防災士や防災専門員、消防経験者など専門知識を持つ人や看護師、重機取扱い者、ガス・電気・水道・建築関係者など幅広い人たちに目的を理解してもらい地域を守れる人づくりを進めている。

苦労した点
双葉小学校避難所運営協議会の発足にあたり、合同訓練を始めた4自治会は、2自治会づつ行政区が2つに跨り、8自治会では行政区が3つに跨るなど、当学校区は行政区の狭間となっている地域の為、行政区の異なる自治会では日頃からあまり付き合いがなく、合同訓練の呼び掛けには、当該自治会の会長宅の電話番号調べから始め、合同訓練の意義や効果について説明し参加を了承してもらった経緯がある。
 訓練に使用する学校施設の利用については、行政と学校長の理解が必要となる為、企画の説明や資料提出、会議への出席依頼など見える活動により理解をしてもらう工夫をした。
 また、800名にも及ぶ訓練参加者に少しでも多く防災に関するヒントを持ち帰ってもらう為に見る訓練から実践型の訓練を重視し、訓練には時間の無駄を極力無くすと伴に、自発的に参加してもらうために「訓練参加チケット」を参加者に配布した。
 更には、地域にいる人材の発掘に努め、災害時の対応についての意見交換や行政、防災関係機関等から専門性のある情報を収集し訓練に生かした。

セールスポイント(特徴)
1. 地域独自で地域実践型防災訓練やその他の活動等を立ち上げ、ボランティア、学校、消防団、行政等を巻き込んだ横断的な大規模な合同訓練を毎年継続している。参加協力団体の独自性と専門性を生かして、連携した訓練ができる様にも配慮し、地域の課題解決を図っている。
 ・災害ボランティアセンター立ち上げ訓練と生活支援体験訓練の連携
 ・地区病院協会と老人施設の協力による高齢者・弱者対応訓練の連携
 ・学校の防災訓練と合同防災訓練の一体化等
2. 防災訓練参加者が「参加させられた」から「参加して良かった」と感じてもらえる企画と運営
 ・「訓練参加チケット」により自主参加の意識を表現
 ・炊出した給食は、お土産に持たせるのではなく、カレー等もあわせて準備し
  参加者が会場でみんなで食べることで親睦と一体感を創出
3. 避難所の運営を机上訓練から夜間宿泊シュミレーション訓練や災害弱者対応訓練、子供達の避難所体験講座(宿泊訓練)、運営手段や機材の取扱いや被災者のメンタル対策など踏み込んだ内容で関係者の情報共有を推進し、リーダーの養成に努めている。
4.この取り組みが近隣地域を刺激、伝搬して他の小学校区でも避難所運営協議会が立ち上がるといった波及効果があった。

受 賞 歴
なし
団体種別 その他の場合( 市避難所指定小学校区の避難所運営協議会 )
団体概要
 双葉小学校避難所運営協議会は、役員8名、委員16名により構成されている。
 ・ 避難所指定自治会:8自治会
 ・ 世帯数、人口  :1900世帯、約6000名
実施期間
 平成9年〜
事例類型 U−b、V−a


 
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災害時に災害弱者が直面する問題を考える

2006-11-22

 「災害時、災害弱者と呼ばれる人たちが直面する問題を考えましょう」というテーマで、さがみはら市民活動サポートセンターが11月22日に学習会を開催した。
 主催者が対象としたのは、災害が起きた時の不安を感じている要援護者(災害弱者)とその関係者や関心のある方となっていた。広報は、相模原市社会福祉協議会を通じて行われた。私は、双葉小学校避難所運営協議会の代表として、避難所開設時の災害弱者への対応についてヒントとなる事例を聞く事ができればと言う思いで参加した。
 参加者には、要援護者本人やその家族、連絡会等の関係団体の参加も数える程度で関心の低さを痛感した。友知草の会(認知症高齢者を抱える家族の会)から2名、障害者グループから1名、相模原身体障害者連合会から1名、在宅介護支援センター(相武台地区)から2名、ケアマネージャー1名、民生委員連絡協議会(中央地区)から1名相模原災害ボランティアから3名、セイフティーリーダー(SL)受講者で組織している相模原ネットから一名、サポートセンターから2名。
会議のポイントとなったのは、
 1.「災害弱者支援カード」の運用について
 2.「災害弱者支援マニュアル」の内容について
 3.防災訓練等への参加について
 4.避難・避難所運営について
などが、問題となった。

1.「災害弱者支援カード」については、災害弱者の事前把握の意味から相模原市でも昨年度から自治会組織へ活動への協力依頼が出ている。(所管は保険福祉部)
災害弱者を把握する方法の中には、民生委員の持つ世帯票があるが、民生委員の守秘義務により、プライバシー保護の観点からも災害時の災害弱者把握情報として利用が難しく、情報の共有をはかれない。(民生委員)
 渋谷区では、災害対策用に65歳以上の対象者の情報を公開する条例を制定したとの情報があった。災害対策を条件に、消防や自治会に公開が限定されるようだ。
2.「災害弱者支援マニュアル」は、内容が薄すぎる。一口で災害弱者と言うが、その程度や内容は千差万別なので、具体例に即した対応ができるようなマニュアルが必要ではないかとの意見があった。神奈川県がまとめた災害弱者マニュアル(障害者自立支援センター刊)は、発行年度が古いが良くまとめられている。
3.「防災訓練等への参加」については、弱者の側からは訓練に弱者の立場を汲んだものとなっていない。見せ物になる要素を拭いきれない。防災訓練では、弱者の想定を車椅子利用者や、視覚障害者に限定し、体験に終始している状況が多くみられる。例として扱いやすい体験から一歩踏込んだ弱者への意識の高揚を図るような企画が望まれる。
4.「避難・避難所運営」災害弱者の状態によって、避難から避難所ヘの入所で完了するものではなく、避難所から適当な受入施設へ搬送となるケースも少なくない。認知症の例では、一般避難者との協同宿泊は混乱をもたらす事となる事が予想され、受入施設の情報確保と搬送が必要となる。市では災害弱者支援マニュアルに施設名が掲載されているが、具体的な受入条件や人数制限などの情報がない。要介護の避難者の対応など、現行の地域包括支援センターには運営協議会もなく災害時にどのように機能するかに疑問もある。避難所の運営を具体的に行う所管を明確にし、役割分担をして平時からの準備を積み上げなければならない。様々な立場からの意見が出た。
 会議の終了にあたり、この場限りでなく継続した意見交換の必要性を確認して散会した。
 災害弱者への対策が必要と叫ばれながら、災害弱者の実際が見えない。弱者と言われる側にも災害時の対応への危機感が薄い。全てがちぐはぐな感覚を確認した会議となった。透析患者の様に生命がかかっている状況を常に確認している立場から比べると、弱者にも程度の差が大きくあり個別に対応する事は難しいことではあるが、弱者の側からもその立場を具体的に声をあげる必要を感じた。行政は真摯に声を聞き対策を検討するべきである。 

 
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市民防犯ボランティア活動

2006-12-17

 市民による防犯活動が活発になってきている。自治会単位の防犯パトロールや、犬の散歩に合わせて見回りを行う「わんわんパトロール」、小学校の児童の安全見守り活動など様々なボランティア活動が展開されている。
 双葉小学校の児童安全対策として、「ふたばっ子みまもり隊」の組織化と活動の展開についてブログに書かせていただいたが、「ふたばっ子みまもり隊」には、既に150名程のボランティア登録がなされ、活動が展開されている。
近所や地域の皆さんと話をする中で、達成感のある簡単なボランティアが話題となった。様々ある中で、誰にでもできる散歩(一生懸命になるとウォーキングとなるのか)に何かプラスして楽しくまち歩きをする事となった。町歩きの中に、交通危険個所の把握や、災害対策に役立つ情報の発見、防犯の啓発、犯罪行為の抑止効果などを踏まえて、防犯パトロール散歩を始める事となった。防犯啓発や犯罪抑止の観点から目立つ形づくりも必要となり、赤いジャンパーに防犯腕章をつけるスタイルとなった。メンバーは特定せずに口コミで広がれば程度の肩に力の入れない活動である。年末に向け歳末防犯の活動から開始する事となった。活動の名称は、相模原防犯ボランティアグループという厳ついものとなったが、和気あいあいのグループ活動をめざしている。ごみ拾いは、町歩きの中で、気になる点であったため自発的に始められた。これも達成感の一つとなっている。 12月17日の午後のパトロールから開始され年末、1月と活動が継続されそうだ。
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神奈川県警察本部長より「防犯功労賞」をいただきました

2006-12-28

 暮れも押し詰まった12月28日に相模原南警察署から包みが届けられた。私は留守をしていたので、受取った家族に聞くと防犯活動へのお礼ですとの事。開けてみると「防犯功労」の盾が入っていた。早速、南警察署へお礼の電話をすると、担当の方は、熱心な防犯活動を見知っていたので県警へ推薦しておいたところ受賞となったとのことでした。相模台地区で実施した防犯モデル地区事業や単位自治会で推進した防犯モデル地区事業、小学校の防犯対策など様々な事項が評価されたのか、地域で熱心に行った結果という事で感謝もし、また関係の皆様にもお礼を申し上げる次第です。
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