伊勢丹相模原店の閉店による影響について
*昨年9月に配布した「かずひろ通信」の記事を再掲します。
「伊勢丹相模原店の閉店による影響について」
伊勢丹相模原店の閉店が発表されました。閉店後の課題について考えてみます。
株式会社 三越伊勢丹ホールディングスは、2019年(平成31年)9月30日をもって、伊勢丹相模原店を、閉店することを9月26日に発表しています。
発表資料によりますと、「伊勢丹相模原店は、1990年(平成2年)9月25日に開店し、93年にはA・B館を増床し、ピーク時(1996年度)には売上高が377億円にまで拡大しましたが、消費者購買行動の変化や、同一地域内の競合環境が厳しくなったことなどにより、売上が低下し、赤字が恒常化しておりました。
これまで一定の投資をかけ活性化を図るとともに、店舗運営の効率化などの取り組みを進めてまいりましたが、赤字解消には至っておりません。また、これまでの恒常的な赤字により、2003年度以降、合計約104億円の減損損
失を計上しております。」と閉店に至る理由を発表しています。
三越伊勢丹ホールディングスは、伊勢丹相模原店の他に府中店と新潟三越の営業終了を決定しています。
市長は、9月28日の定例記者会見で、小田急相模大野駅から同店2階を通り抜け、相模女子大学グリーンホールや公園に向かう通路となっていることから、閉店後の利用にも歩行導線の確保に協力してほしい旨要請していることを
発言しています。
大野南地区まちづくり会議は、11月13日のまちづくり懇談会で閉店後のまちづくりについて議題に取上げ、その影響や今後の市の取組について質疑が行われました。出席した副市長からは、伊勢丹閉店後も施設間の歩行動線の確
保や、コリドーなど相模大野の商圏が衰退しないよう取り組むとの発言がされています。
市議会では、11月7日に、南区選出の市議会議員が大野南地区まちづくり懇談会に先立ち、超党派で、大野南地区自治会連合会、地元4商店会などの関係者から意見聴取を行いました。
三越伊勢丹ホールディングスは、相模原店の土地建物を所有しています。伊勢丹閉店後には売却も検討されているのではないかと考えます。
今後、懸念される影響は、コリドーから行幸道路を渡る「季節の橋」から先の通路およびグリーンホール、図書館、メディカルセンター、公園へと繋がる店内通路の確保、市営駐車場から伊勢丹前の通路への接続導線の確保等の課題を、閉店後の売却や次期所有者に理解いただけるのかが不透明な事です。
取り壊して建て替えとなった場合は、向こう数年間、歩行導線はおろか、コリドーを含めた相模大野全体に大きな影響が出る事と共に、相模大野の回遊性のある一体的なまちづくりのために計画されている、駅北口ペデストリアンデッキからボーノ相模大野を通り、行幸道路を渡り、ロビーシティに繋がる連続デッキの整備計画にも影響が出ることを危惧します。
相模大野駅は、相模原市の南の玄関口として今後も発展が期待されます。伊勢丹相模原店の閉店による影響が極力少なくなるよう、市及び、地域に寄り添い連繋しながら、相模大野の市民利便性の確保と共に経済の活性化・発展に向け、活動してまいります。
投稿日:2019年1月4日