大槻 和弘(おおつきかずひろ)|相模原市議会議員(南区)

ミサイル攻撃への対応について質問

 本日午前7時22分に北朝鮮が発射した中距離弾道ミサイルと思われるミサイルは日本本土の上空を通過し、太平洋のEEZ外へ落下した。国はミサイル防衛に一層の注力が求められる。
 9月28日に、相模原市議会6月定例会議の一般質問で取り上げた「ミサイル攻撃への対応について」の質疑について報告します。
(5)相模原市国民保護計画について
 ア ミサイル攻撃への対応について
 北朝鮮によるミサイル発射が頻発する中、在日米陸軍司令部があるキャンプ座間に隣接する地域に住む市民から、米軍施設がミサイル攻撃の標的とされた場合の被害を懸念する声を聞いている。市民を守る観点から、国のミサイル防衛に対する市の認識を伺う。
【答弁】
 ミサイル防衛や安全保障政策については、市として直接関与することはできないが、誰もが安全で安心して暮らせるよう、戦争の悲惨さや、平和の尊さを発信しながら、市民の皆様とともに、平和な社会の実現を目指していくことが重要であると強く認識している。
 イ PAC-3の配備について
 国はミサイル防衛を海上のイージス艦と地上のPAC-3による迎撃の2段階で進めている。本市域への攻撃に対するPAC-3の配備状況を伺う。
【答弁】
 地対空誘導弾ペトリオットPAC-3の配備状況につきましては、近隣では、埼玉県に所在する航空自衛隊入間基地や横須賀市に所在する航空自衛隊武山分屯基地に配備されていると承知している。
 本市域に対するミサイル攻撃などの事態に備えた配備体制などの運用については、秘匿性等の観点から公表されていない。
 ウ 市民周知と訓練について
 国は、ミサイル防衛システムの迎撃能力が100%ではないと認めている。
 Jアラートによる警戒情報の試験送信は定期的に行っているが、ミサイル攻撃に対する更なる周知と具体的な対応訓練の実施が必要と考えるが見解を伺う。
【答弁】
 ミサイル攻撃に対する市民周知については、全国警報システム、いわゆる「Jアラート」のサイレン音の試聴方法や、取るべき避難行動について、市ホームページに掲載しており、今後についても、様々な訓練の場を通じて、更なる周知を図ってまいります。
 また、ミサイル攻撃に対応した訓練については、他自治体の状況等を踏まえ、実施方法や訓練内容を検討していく。
再質問
(1)ミサイル攻撃に対する市民周知について
 ミサイル攻撃に対応した周知や訓練については、市民の捉え方も様々で、デリケートな要素があると承知している。答弁では、今後は様々な訓練の場を通じた更なる周知を図るとされているが、具体的にどのように実践されるのか伺う。
【答弁】
 ミサイル攻撃に対する市民周知については、風水害対策訓練や孤立対策推進地区対応訓練など、市民の皆様が参加する、各種防災訓練において、Jアラートのサイレン音を確認いただき、身の安全確保を図るための姿勢保持など、取るべき行動の紹介を行っていく。
(2)ミサイル攻撃に対応した訓練について
ミサイル攻撃に対応した訓練については、他自治体の状況等を踏まえ、実施方法や訓練内容について検討する。」と答弁があったが、他自治体ではどのような事例があるのか伺う。
【答弁】
 他自治体における訓練については、防災行政無線による情報伝達訓練や緊急一時避難施設となっている駅の地下道への避難訓練を実施しているものと承知している。
【意見・要望】
 ミサイル攻撃に対応した周知や訓練については、デリケートな要素があることから、市民感情への配慮が必要なことは理解している。ミサイル防衛は国の責務との答弁だったが、市民の安全安心の確保という観点から、市の責務とも言うべき市民への周知や訓練について具体的な検討をお願いする。
地図の画像のようです

投稿日:2022年10月4日