大槻 和弘(おおつきかずひろ)|相模原市議会議員(南区)

地域防災は地域の取り組み次第(2)

相模原市の相模台地区では、「相模台地区防災ネットワーク協議会」を組織し地区をあげて防災対策に取り組んでいる。相模台地区まちづくり会議構成団体を中心に自治会をベースにした自主防災組織のみならず地区内の団体等が、防災に関する情報交換や研修等を行い、防災等について協議することにより、相互の連携を強め、地区全体の共助力・防災力の向上を目的としている。構成団体には、27の自治会(自主防災組織)、7つの小中学校・避難所(地域防災センター)運営組織、2つの救護所運営組織、高齢者施設(デイサービス・グループホームなど)、子供施設(保育園・幼稚園など)などに声かけし加入は任意としている。

この事業は、構成団体が特定の役割を担う災害時活動等は行わない緩い関係とし、相互連携を図るための下地作りとして、防災に関する情報交換や研修等を行い、相互の結びつきを強めるネットワーク事業としている。

6月9日(木)午後7時より今年度第1回(通算6回目)の防災ネットワーク会議を開催しました。

今回は、

1️⃣9月4日(日)の開催の相模台地区防災訓練の実施内容についての説明。

今年度の訓練も昨年に引き続き、発災型対応訓練を27自主防災組織、7か所の避難所、2か所の救護所、相模台地区現地対策班、相模台地区連合自主防災組織が大規模地震発生から3時間の行動シミュレーションを同時にそれぞれの管轄地域で行う。今年度は、地区全体の被害想定・学校区(避難所)ごとの被害想定を防災アセスメント調査をもとに明確にした上で訓練に臨むこととしているのが特徴。

2️⃣(HAG)避難所運営ゲームの実施。

参加者を7つの避難所ごとグループ分けし、HAGを実施した。

HAGは、静岡県が開発した避難所運営ゲームで、避難所で起こると想定された事柄に、参加者は自らを避難所運営側の立場から対応を考えるゲーム。

年齢、性別、国籍、疾病など様々な避難者対応、ペット、救護、物資、報道対応などにどのように取り組むかを参加者相互の協力で進めていく。

3️⃣避難所訓練事例発表(双葉小学校避難所)

双葉小学校避難所運営協議会は、7つの自治会が協力して平成12年度から17年間継続して避難所運営訓練を続けている。毎年、訓練テーマを明確にして、訓練後には報告書をまとめ次年度への課題提起としている。
今年度の訓練は、9月4日に実施される相模台地区防災訓練の前日となる9月3日(土)の午後5時から避難所宿泊体験訓練を実施する。双葉小学校避難所では過去2回の夜間宿泊訓練を実施している。今回の宿泊訓練は、午後5時から翌日の防災訓練終了(12時)までの19時間に亘り、様々な課題を抽出する。

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HAG(避難所運営ゲーム)の実施。

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投稿日:2016年6月13日